なたねのはてな natane2021’s diary

2021年中学受験、するのかしないのか?今ひとつ気持ちが定まらない親子ですが、4年後期から日能研に通い始めました。

豊島岡女子学園

■訪問時期…2019年初春

■訪問者…なたね・私

■どんな催し…学校見学

 

言わずと知れた東京の超難関校。

なたねが受験することは、絶対に、無い。と思い、これまで訪問したことはありませんでした。

なのになぜ今回思い切って行ったのかというと、豊島岡は個人での学校見学を随時受け付けていて、いや、それだけなら他の学校でもたまに聞きますが、なんと

「見学可能な日があらかじめ示されていて、予約なしでいきなり訪ねてOK」

ということを知ったためです。

 

最初それを聞いたときはすごく驚きました。

だって豊島岡ですよ?

そんな親切待遇しなくてもいくらでも志願者は集まってくるでしょうに、なんて腰が低いんだ!!!

それプラス、

【御三家に並ぶ超難関校であるにも関わらず部活動も非常に活発で、とりわけ合唱部は全国大会常連の強豪である】

という情報にも興味をかきたてられまして。

何の部活でも、全国大会レベルまで持っていくには質量ともに相当ハードな練習をこなすことが必要な筈ですが、それをモリモリ勉強しながらやってのける娘さん達の集う学校って、いったいどんな所なんだろう?

  (もはやなたね云々ではなく完全に私の好奇心です…)

 

受付で入館票に記名して靴を履き替えて待つこと数分。

穏やかな雰囲気の先生がお一人いらっしゃって、効率よく、かつこの上なく丁寧に校内を案内してくださいました。

 

いちばん印象に残ったのは合唱コンクールに向けて練習中だった中1のクラス。

米津玄師のLemonを歌っていたのですが、これがめちゃくちゃ上手だったのです!

合唱部だけではなく学校全体的に音楽のレベルが高いのではないかと思いました。

技術的なことをおいても、真剣に、心をこめて歌っているのが感じられる、まっすぐないい歌声だったなあ。頑張ったり真剣に取り組むことをバカにする空気は微塵もありませんでした。

真摯。まじめ。ひたむき。静謐。

そんな言葉が頭に浮かびました。

 

そうかと思えば別のクラスでは、なたねに気づいた生徒さんたちが

「あっ小学生だ、おーい」

「こんにちは♡」

「あ行っちゃう」

「ばいばーい」

等々、教室の中から気軽に声をかけたり手を振ったりしてくれて、それも驚きましたね。授業中ですよー?

先生もニコニコ見守ってくださって。

 

他に印象深かったのは、教室表示のプレート。と言うのでしょうか、入口の壁から廊下に横にぴゅっと飛び出しているアレです。

普通教室のプレートは数字のみの表示(階数+端からの並び順かな?)で、そこにB5くらいの紙に「中学 1年1組」とか印字してラミネート加工したものが吊り下げてあったのです。

先生に伺ったところ、

「生徒会の発案で取り付けました。教員は『○○○番教室=△年□組』と覚えて動くのでいいのですが、新入生が先輩のクラスを訪ねるときに分かりづらいという意見が出まして…」

とのこと。

うーん、なんか素朴でカワイイ。

何と言うか、想像よりずっと堅苦しくなくフレンドリーな学校でした。

 

案内してくださった先生には初めに

「学力的には全然なので、とても畏れ多くて、今まで説明会や文化祭に伺ったことはないんです」

とお伝えしていたところ、最後に学校案内のパンフレットを一式くださって、

「見学はまたいつでもお気軽にいらしてください。文化祭のほかに体育祭も一般公開していますので、よかったら入間のグラウンドも見に来てくださいね(^^)」

と。

 

そしてとどめは帰り際。

外に出てから最後にお辞儀をと振り返ったところ、何と先生の方も昇降口の内側から私達を見送ってくださっていたのです。

あまりにご丁寧で予想外なことで、魂撃ち抜かれましたよ…。 

豊島岡、素敵な学校でした。

 

校舎は都心の狭い敷地にきちきちに建っている8階建てのビルで、窓の外は首都高。

立地や造りとしてはかなり厳しい部類の学校と思いますが、中身に惚れるとそういうのどうでもよくなっちゃいますね。

  

あ、

「どうでもよくないのは偏差値だけ」

というオチか。そうかそうか。

ともあれ、眼福でございました。